ダブルクロス−Dロイスの意味(その壱 賢者の石)−

昨日ダブルクロスのバランスについて書いたので、別の方向で書いてみる。
ということで目をつけたのはDロイス。


自分を形作る外界とのつながり(ロイス)を設定として使ったものがDロイス。その効果と意味を考えてみよう。多分17回全部頑張ってみようかな。はじめはDロイス No.00 賢者の石。


設定として、レネゲイドの力を増幅させる効果をもった「賢者の石」を使いこなせるものである。
これをもったものは、瞬間的にレネゲイドの力を爆発させることができる。
また、この石を持ったものは数名しか確認されておらず、石についてはその多くが謎に包まれている。


といったところか。ルール的な効果は

技能を使用する判定の前に宣言することで、その判定のクリティカル値を-2する。判定の直後に、あなたの侵蝕率は[2D10]だけ増加する。
この能力は1セッションに1回だけ使用できる。


ブレイクアップ p22 より

クリティカルが-2という効果に目が行ってしまうが実は最弱のDロイスではないでしょうか?
ロイスを二つ昇華させる事と比較してみよう。


賢者の石の効果:クリティカル値-2
ロイスの昇華によって得られる効果:クリティカル値-2


おんなじですね。


賢者の石のドローバック:侵蝕率+2D10
ロイスの昇華によるドローバック:自律判定においてのダイスの数-2


昇華できるタイタスがないとすると、ここも一緒。すでにタイタスを抱ええていたとすると、自律判定でのダイスの数は減らなかったりする。
数値的な効果を見る限りロイス2本の方がお得に見える。


命守の考える賢者の石の効果とは、「ロイスの昇華による効果を前借できる」ことである。同じ効果を得たとしても、賢者の石を使った場合、実際にはロイスは失っていない。データ面からみた賢者の石の使い方は、ロイスを守るために使え。そしてロイスを守り通せ。ということではないでしょうか?これを貫き通さなければ賢者の石は多分足かせになるでしょう。賢者の石を持つだけで七つのロイスのうちの一つを埋めているのだから。


賢者の石を持ったことによって、オーバードの中では注目される存在となってしまった。
レネゲイドの研究材料として狙われるかもしれない。賢者の石をめぐる争いに巻き込まれるかもしれない。それでも日常の中にいる。大事なものを巻き込むかもしれないが、それでも守り通す。
それが賢者の石を持ったものの宿命なのだ。